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育児と整体、そして氣道の学校 〜大高加織さんインタビュー〜 【後編】
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    ――  【心の学校】後は、整体の活用法も変化されたと思うのですが、それはどんな感じでしたか?

     

    そうですね、直輝が仙椎ショック*を受けてから今日(こんにち)まで、毎月欠かさず通っています。

     *4 妊娠初期に用いることの多い技術。詳細は末尾の参考DVDをご参照下さい。

     


      〜操法の順番を待ちつつ〜


    体ももちろん変化はあるのですが、何より心が大きく広がったと思います。

    「感じることを大事にする」 とか、「自然に生きる」 とか、
    前から分かっていたつもりだったけれど、本当には分かっていなかったな、実際の生活に活かせていなかったな、と今は思います。

    そうしたことが、今は前よりも自然に感じられるようになりました。

     

     

    以前は自分が整体を受けることについても 「依存なのでは?」 と思っていたように、

    子供についても、「すくすく育っているんだし、そんなに受けさせなくても…」 と思っていて、

    だから由翔や凛美は、直輝のように毎月整体を受けている訳ではなかったのですが、

    やはり “成長の節目” のような時に受けるとすごく違うな、ということが分るようになりました。

     

    本人ももがいているな、というような時があるんですよね。

    伸びたいんだけどそのまままっすぐには伸びられなくて、一度後戻りしてこう伸びる、というような…。

    そういう時は後から成長の節目だったんだな、と思うのですが、そうした時に整体を受けると、すごくスムーズにいく感じがします。

    それは、子供を見ていると本当に実感しますね。

     

     

    この間も、保育園で式根島に行ったのですが、

    由翔たち年長さんは、私たちとは別の場所で過ごしていて、

    周りが海だから、危ない時には見守ったりもするのですが、基本的には先生とお友達だけとの暮らしをするのですね。

    それは物凄いチャレンジで、由翔にとってはとても良かったな、と思いました。

     

    それで、帰ってから2日後に高熱を出したんです。

    1日で40℃くらいに上がったので、「辛いね」 と言っていたら、その時の本人の言葉も良くて。

    「熱が出て、今は辛いけど、熱が下がるともっとカッコよくなっているんだよね」って。

    普段からそういうことを言っているんですけど……

    「熱が出たらバイキンが全部死んでもっと頭良くなるよ」「足も速くなるかなあ」「速くなるよ」とか。

     

    熱を出したのは木曜日だったのですが、一日で経過して、土曜日に長谷川先生の整体を受けたんですね。

    その時は先生から特に何も言われませんでしたが、その3日後に前歯が抜けたんです。

     

    それが物凄く自然で、

    「あれ由翔、その歯どうしたの?」

    「わかんない」

    「大丈夫? 飲んでない?」――というくらい。

     

    シュタイナーも「歯が抜ける時は体と心が一致する」と言いますけれど、歯が抜けるというのは本当にそうだなと思って。

    それを境に由翔はスッと腰が据わって、頼りがいのある兄ちゃんになった感じがありました。

     

     

     

    「風邪を引く」 と言いますが、病気って引き寄せてるんだなぁと思います。

     

    この間も直輝がとびひになって、最初は口の下あたりにできたのですが、それが顔全体にいって、悲しいくらい全身に広がっちゃって。

    たかだか2週間なんですけど、全身チビクロサンボのようにマコモを塗りながら、

    やっぱり色々なことを思いますよね。

     

    「一生こんな顔だったら申し訳ない」 とか、

    病院に行ってステロイドを塗るのはどうだろうというのも頭をよぎりました。

    直輝も泣きますしね。 「また俺マコモ塗られるのかよ」って。

    そういう時は、心の中に迷いも生まれます。

     

    ただ、やはり自分の子供であってもひとつの大切な生命だと思うし、その生命自体に経過させる力があると思っているので、

    病院にはとびひだという診断を貰いに行って、あとは「大丈夫」と自分に言い聞かせながらひたすらマコモを塗っていたのですけど…。

     

    その頃、とびひが流行っていたのですが、他の子を見ていると直輝みたいには広がらないのですね。

    抗生物質を塗ったりしていると、見た目は全身に広がるということはなくて、

    手の方に行ったり口の方に行ったりという感じで、行ったり来たりで常にじくじくしているという感じなんです。

    直輝は全身に広がりましたが、頭の方から下に広がっていって、一度降りていったら絶対に上には戻らなくて、2週間でサーッと綺麗になりました。

     

    それからすぐに、一緒に式根島に行ったのですが、

    それまでは他の人に抱っこされると泣いたりしていたのが、自分から他の部屋に遊びに行くようになったりして。

     

    「あっちの部屋には何があるんだろう」とか、

    「遊んでくれるお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる」「そっちもいいんじゃないか」 というのが出てきたんでしょうね。

    パッと視野が広がったというか、直輝の世界が急に大きくなったという感じがしました。

     

    そういう節目のような時は本当にあるなあ、と思いますし、そうした時に整体を受けると本当に違うな、と思います。

     

     




    ―― 加織さんは、妊娠中や、お子さんが新生児の時など、色々な整体の体験がおありになるわけですが、

    その中で特に印象的なことはありましたか?

     

    生まれてすぐの子に長谷川先生が整体して下さっている姿が、やはり一番印象的ですね。

    新生児の時は、こう抱っこして愉氣して下さるのですが、
    凛美の時も直輝の時も 「本当に子宮の中ってこういう感じなんだろうな」 と感動しました。

     

    由翔がこの間うつぶせで押さえられているのを見た時は、「大人のやり方になっている」 と思ったり。

     

    その時々に応じた言葉かけをして下さって、これは子供に限らないことですが、とても素晴らしいなと思います。

    子供も言われたことは覚えているんですよね。「先生がこう言ってた」 って。

    それは先生がその時必要なことを感じ取って仰って下さるからだと思うのですが。

     

    父母だと近すぎて感じられなくなってしまう時もあるので、そんな時はつい頼ってしまうのですけれど…。

    長谷川先生の「いのちに対するまなざし」は本当にすごいな、と思います。

     


    「次に受けるのは誰かな?」という長谷川先生の声に、
    「はい」「はーいッ」と皆で駆け寄り、前代未聞の形に…。


     

    ――整体以外の、当会の活用法についてはいかがですか?

     

    そうですね。

    子育てや妊娠・出産に関しては、個人指導(整体)を受けるということは皆さんご存知の方も多いと思うのですが、他の活用はあまり頭にない方も多いような気がします。

    ですので、もっと色々氣道を活かしたらいいのになぁ、もったいない、と思ってしまいますね。

    生まれちゃったら、やっぱりなかなか来られないですし。

     

    私は折々に体塾(ヨーガコース)などで道場に伺っていて、より安心して赤ちゃんに注意を向けられる感じがありましたし、

    それに妊娠中に道場に来ると、お腹が大きいというだけでとっても人気者になれるんですよね!

    「触らせて下さい!」 とか、「いつ生まれるんですか?」 とか。

    沢山の方に愉氣をして頂き、幸せな気持ちで一杯になりました。

    そんな体験をしていたので、「なんで皆さん来ないんだろう」 などと思ってしまいます。

     

     

    そうそう、それから、妊娠中はすごくマコモ茶が美味しくて、とくにつわり中は本当に美味しく感じられて、毎日2〜3杯飲んでいました。

    妊娠中は、水を飲むことと、マコモ茶は、本当におすすめしたいです!!

     


      〜 マコモ茶 〜
     

    妊娠中の出来事というのは、整体でもそう言いますけれど、やはり一番大きいことですよね。

    ですから妊娠中に、自分や赤ちゃんをより「感じられる」ように育んでいくのは大切なことだな、と思います。

     

    食べ物のことでも、
    子供がアトピーになると、「私が妊娠中に牛乳を飲んだから…」 などと思ってしまうお母さんは多くて、

    「牛乳を少し飲んだくらいでアトピーにならないよ、もっと前だよ」 と心の中では思うのですが、

    でもお母さんというのは、やはりそれくらいに思ってしまうんですよね。

    色々なところで 「これを食べたらいい、これはいけない」 というようなことも言われますし…。

     

    私もそうした観念はなかなか外せなかったのですが、

    凛美の時に 「ジャンキーなものが食べたいと思う時があっても、怖くて食べられないですよね」 と言っていたら、

    これはOさんが仰って下さったのですが、

    「栄養という面では確かにそうかもしれない。

    でも、その時やりたいことを大切にしていないと、生命(いのち)のダイナミックさが欠けてしまうような気がするんですよねぇ」 って。

    それが凄くしっくりきたんです。

    「よいこと」 をきっちりやっていると平和で良いかもしれないですが、生命のダイナミックさという意味では物足りないんだな、と。


     

    妊娠中にやりたいことは、3人とも全然違っていたんですよ。

    由翔の時は、後から思えばですが、無性に勉強したかったです。

    それで実際彼は“観察くん”なんですよね。

    凛美の時はとにかく泳ぎたくて、妊娠が分かったのは2月くらいでしたが、ひたすら泳いでいました。

    直輝の時は瞑想したくなりましたね。

    そういう、“赤ちゃんの魂が乗り移ったような感じ” は、とても楽しいです。

    それを感じ取って行っていくと、生まれてから話が通じやすいんだと思います。

     

    直輝の時は、自分がやりたいことを感じるようにしていたので、直輝のことも感じ取って会話ができていたのでしょうね。今も一番話が通りやすくて。

    この間も、「帽子をかぶろうね」 と言ってかぶせたら、直輝は自分で外してしまったのですが、

    表に行って日差しが強いところで 「でも、かぶった方が涼しいんだよ」 と言ったら、

    自分でこうやってかぶるんです。

    一歳でも話をちゃんと聞いてて分かっているんだなあって思いましたし、生まれてすぐ位からそういう感じはありました。

     

     

     


    ―― それは素晴らしいですね!

    「感じようとする」 「意識を向ける」 ということは、純粋な愉氣ですし、それは本当に伝わるんですよね。

    他に、加織さんが日々の中で感じられていることを教えて頂けますか?

     

    そうですね、やはり家庭が一番愉氣を充電できる場であって欲しいと思いますね。

    職場で飲み会をすると、男の人たちは皆驚くほど帰りたがらないんです。

    二次会、三次会…と、何とか少しでも長く飲もうとする。

    私は子供を産む前から、「家で主人と飲んでいる方が楽しいから一次会だけでいいです」 という感じだったのですが…。

     

    お父さんたちも本当にかわいそうなんですね。 帰ったら色々言われるし、とか。

    子供を持つと家庭が愉快な場じゃなくなる感じがあるのはとても残念だな、と思います。

    それには、まずお母さん自身が愉快でいることが大切なのかもしれませんね。

     

     

    ―― そうしたことは、加織さんは以前から大切にされてきたことなのですか?

     

    私の場合は、幸いなことに父が楽しいように生活する人で、お説教された記憶もなくて。

    今から思うと、失敗談をすること等を通して色々なことを教えてくれていたのでしょうね。

    いつもユーモアのある家庭でした。
    ですから、家庭を愉しい場にしたいというのはずっと思っています。

    そうすると帰ってきてくれますし、家族がそれぞれ生き生き過ごせますし。

    やはり家庭の中に愉氣があるのが一番いいと思うのですよね。

     

     

    ―― それは、とても大切なことですね。

     

    もちろん、日常生活の中ではなかなか理想通りにいかないこともありますが、

    もっと純粋に手を当てたり感じ取ったりして生活できたら、言葉がいらないで色々なことが解決していくんだろうな、と思うんです。

     

    今、整体がブームで、文庫本なども出ていますけれど、

    残念ながら育児雑誌に野口整体が取り上げられる時って、方法論になっていることが多いんですよね。

    「咳が出る時はここを押さえる」 とか、「冷えた時はここ」 とか。

    もちろん整体というのはそういう知恵も素晴らしいですし、私も活用させて頂いていますが、

    まずは「感じて触る」というのが大切だし、そうすると多少場所がずれていても効くような気がします。

     

    どこかに頭をぶつけた時も、「痛いね」 と感じ取って手を当てていることで変わる。

    そういう温もりを、大人になった時に一番覚えているのではないかと思います。

     

     

    凛美が1歳の時に4人で韓国に行ったことがあって、主人が合氣道を教えるのについていったのですが、

    生徒さんたちと一緒に行った焼き肉屋さんで、由翔がコップを割ってしまって手を切ったのですね。

    傷は1cmくらいだったのですが、血が出たので、
    皆さんが韓国語で 「大変だ、先生のお子さんが血を出している、救急車だ、縫わなくては」 という感じで騒いでいて、

    私が日本語で 「大丈夫ですよ」 と言っても通じなくて。

     

    由翔は訳が分らなくてますます大泣きになるばかりだったのですが、

    その時に主人が 「皆さん、騒がなくても大丈夫です」 と言って、由翔の傷口に手を当てて、静かに話しかけたんです。

    「こうやっていると、お父さんの手の中に痛いのが移って、血が止まるんだよ」と。

    それで実際に血が止まったので、「この痛いのをどこにやろうか」「あっち!」と。

    野口先生の本にもそうしたエピソードがありますけれど…。

    それを見ていた韓国の人たちは、言葉が通じなくても、とても心打たれるものがあったようです。

     

    子供の場合は言葉が限られていますから、気持ちに寄り添うことは余計に大切ですよね。

    本当の意味での 「愉氣」「整体」 が、もっと伝わっていくといいなあと思います。

     


     



    ―― 本当にそうですね。

    そろそろ時間になってしまいますが、他に何かつけ加えて下さることはありますか?

     

    長谷川先生以外のスタッフの方の個人指導(整体)や講座も、もっと活用されたらいいのにな、と思います。

     

    この間、佐野先生の整体法の基礎講座を受けて思ったのですが、

    スタッフの方それぞれの噛み砕き方があるし、それで分かることもたくさんあると思うんですよね。

     

    主人の合氣道講座や、フラメンコや、珈琲日本酒といった、一見お楽しみに見える講座も、興味があったらぜひ参加されてみると、

    「こうやって氣道って(日常に)活かすんだ」と分かったり、

    スタッフそれぞれの方が持っている「氣道ってこうだ」というのが分かったり、

    それで入りやすかったりするところもあると思います。

     

    お母さんたちの活用法ということで言うならば、

    子供連れでも今野先生の体塾(ヨーガコース)に参加したり、子供連れのお母さん同士でグループレッスンをお願いしてみるなど、

    もっともっと、お母さんこそ氣道を活用して欲しいと思います。

    お母さんの変化は、家族皆の変化に繋がりますからネ。

     

    この間、スタッフの方が整体されるところを拝見したのですが、

    長谷川先生のスッスッと進んでいくのとはまた違った感じで、お家で行う体操を一緒に実習されていたりして、

    そういうこととか、ある程度の時間をかけてお話することでの変化というのもあると思うのですよね。

     

    せっかくたくさんスタッフがいらっしゃるので、そうしたことや、

    会員制であるために安心して情報交換ができることなども、もっと活かして頂けたら良いな、と思います。

     

     

    ―― 本日は色々と貴重なお話をして下さいまして、ありがとうございました!

     

    (インタビュー:2010825日 聞き手&纏め 佐野裕子)

     

     

    ※氣道流の妊娠・出産・育児にご興味のある方は、DVD「育児講座」(※2011年に販売再開予定)や、
      野口晴哉師の「育児の本」(全生社)その他をご参照下さい。

    | 個人指導(整体)/ エステ / 温熱療法 / 鍼灸整体 | 10:14 | - | - |