スタッフブログ KUMU便り

このブログでは、講座風景や、スタッフの近況を綴っていきます。
(なお、KUMUとは横浜道場2Fのことで、「空無」とも書きます。 道場の舞台裏の模様も含めて、皆様にご紹介致します!)

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育児と整体、そして氣道の学校 〜大高加織さんインタビュー〜 【前編】

「愉氣」――それは相手に意識を向けること。  

相手を感じることはコミュニケーションの基盤。そして相手を感じようとしながら手当てをすることは、いのちを育むためにとても大切なことです。


   氣道では、妊娠中や生後十三カ月の赤ちゃんへの愉氣を始め、
   愉氣は子育てに欠かせないものとしてお伝えしていますが、

   「愉氣」や「整体」を積極的に取り入れた妊娠・出産や育児は、実際にはどのような感じなのでしょうか?


   今回、スタッフ大高 (真=岩間神信合氣修練会東京支部長、五段) の妻であり、
   三児の母である大高加織さんに、当会の活用法を含めてお話を伺いました!   


 

 

 

――そもそも、加織さんが当会をお知りになったきっかけは何だったのですか?

まず自然育児友の会を知り、そこからきらくかんを知りました。

きらくかんでその頃ちょうど始まったPUPA (産前産後のサポートサービス) をお願いしたら、いらして下さったのが氣道協会の会員さんでもあるOさんという方だったのですね。

それでOさんに氣道を紹介して頂きました。

 

元々父が自然的なことと言いますか、そうしたことを実践している人だったので、馴染みはあったのですよね。

病気も手当てをして治すという家庭だったのですが、今から思えばあれは愉氣だったのだな、と。

熱が出た時も触れていてくれたり…。


弟がラガーマンで、高校の時に靭帯を損傷して一生きちんと歩けなくなると言われた時にも、父が3ヵ月毎日マッサージしたり愉氣をしたりして治ったということがありました。

弟はその後、社会人ラグビーに進み、今はラグビーのコーチをしています。

 

 

―― お父様はそうしたことにずいぶん造詣の深い方なのですね。

 

父はアロマテラピーも日本に入ってすぐに学んだり、アーユルヴェーダも知っていますし、ブッダの本を読んでいたり、朝は4時に起きて瞑想してから自転車をこいでいたり…、

本当にそういうことが好きなのでしょうね。


すぐ近くに住んでいるので、今も毎日のように会っていて、支えてもらっているのですが、
たとえば電話がかかってきても「これは誰からだ」と分かるんです。

とても色々な事ができるし勉強しているのに、自営業で普通の人なのがもったいないなと思ってしまうくらいなんです。

 

 

―― それでは加織さんは、最初のご出産の時から 「自然な育児」 にご興味がおありだったのですか?

 

いえ、最初は全く知らなくて。むしろ妊娠に戸惑いましたね。

当時は会社員で、会社が終わってからアクアビクスのインストラクターをしていて、

土日は興味のあることを勉強したり、24時間をフル稼働で自分のために使っていて、

まさか妊娠するとは思っていませんでした。

 

ある時、会社のパートナーの女の子に、「最近なんだか体調悪いんだよね、30歳になったからかな」と言っていたら、

彼女に 「大高さん、それは妊娠しているのでは…」 と言われたのですが、

自分ではそうではないだろうと思いつつ、会社の近くの産婦人科に行ってみたら、本当に妊娠していたという…。

隣の女の子の方がわかるというくらいだったんです(笑)。


ですから、「突然100%子育ての生活になったらどうなっちゃうんだろう」 という不安はありました。

 

私は結婚5年目で初めて妊娠したのですが(その後の5年間で3人産みました)、

主人とは仲が良かったし、大好きだったので、やはり嬉しかったですね。

そして産んでみたら不安は払拭されました。

「こんな時代に3人も産んで大変でしょう」と仰って頂くことも多いのですが、

大変というよりも幸せだったり、「ありがたいなあ」という感じの方がずっと大きいんです。



 

ですので、子供が生まれてから、初めて色々分かったことがあって、父のことも分かったというか。
家庭で種まきをされていたんだなぁと思いました。

何となく母乳で育てたいという感じもありましたし…。

 

 

―― 凛美(りみ)ちゃん(第二子)の妊娠中に、入門会(現在の「氣道会」にいらして下さったのが、当会にいらした最初でしたね。

如何でしたか?

 

「出るものは抑えちゃいけない」とか、「生命を信頼して子供を育てたい」と、より思えるようになりました。

体が熱を出したいとか皮膚をただれさせたいという要求があるならば、それをなるべく尊重して経過させたいですし。

 

私がいなくなったり子供たちが自分で家庭を築いたりした時に、もし西洋医学一辺倒になるならばそれは全然OKだけれど、

こうして私がいる間は、生命を信頼して育てたいな、と。

 

それは以前から私の中にもあった感覚だろうと思うのですが、氣道ではっきり言語化して頂けたというのはとても大きかったですね。

自分が漠然と思っているだけだと不安になることでも、主人も 「それでいいんじゃない」 と言ってくれますし、

それでまた道場に来たり先生にお会いしたりすると 「本当にそれでいいんだな」 と思えますし…。

 
〜当時お腹の中だった凛美(りみ)ちゃん〜



氣道的な妊娠や出産の考え方を知ったことも、とても大きかったです。


由翔(
ゆうと・第一子)の時は、西洋的なマタニティビクスの知識があったこともあって、
すぐ動いた方が良いと思って、産後一ヶ月後くらいでも全部自分でやってバリバリ動いていたのですね。

体調が悪くてもそんなこと言っていられないというか、言っていちゃいけないというか、
今から思えば不調や痛みを感じられないような状態だったのだと思います。

 

でも凛美の時は、ちゃんと休んでケアをしたので、産後一ヶ月半くらいたった時に体もとても楽でした*

凛美の出産は7月の終わりだったのですが、まぶしくてカーテンを開けられないと思ったり*

体の声を聞いて休むことができていたと思います。

 
 
*1 出産で大きく拡がった骨盤が元に戻る産後6週間くらいまでは、なるべく安静にし、無理なことは避けることをおすすめしています。
   *
2 氣道流の出産では、産後しばらくは部屋を暗くし、光や音の刺激をできるだけ少なくするのが理想です。

 

 

でも、その頃はまだ氣道協会に通いはじめたばかりでしたし、整体もそんなに活用していた訳ではなかったんです。

凛美の妊娠中は行っていましたが、出産後は間が空いてしまって…。

 

自分がインストラクターをしていたせいもあると思いますけれど、「整体を受けることが依存なんじゃないか」と思うところもあったのですね。

長谷川先生の日記なども難しくて、読みながら寝てしまう時もありましたし。

それが大きく変わったのは、【氣道の学校】(心の学校) に参加してからでした。

気の付き方が、全然違ってきた感じがします。


 

――【氣道の学校】(心の学校)に出席しようと思われたきっかけは何だったのですか?

 

やはり主人が先に出ていたというのはありましたね。


ただ、主人が参加したきっかけというのも面白くて、

合氣道の方でちょうど神官の方が「真さんはこういうのをやるといい」とおすすめしてくださったんです。

それはマッサージとかあんまとかだったのですが、それを聞いた時にピンときて、

「今度【氣道の学校】というのがあるらしいから、それに出たらいいよ」って。

「【氣道の学校】って何?」

「いや、私もよく知らないんだけど」

「人数集まらなくて開催するかどうか分からないって言っているけど…」

「大丈夫! 絶対集まるから。子供の面倒は私がみておくから行ったらいいと思う」

――というので、20082009年の年末年始の講座に参加したんです。

 

主人はその頃まだ入会して間もなかったのですが、2008年の12月に初めて整体を受けて、そのまま何が何だか分からず参加したという…。

それで今スタッフをしているというのも本当に不思議ですよね。

 

それで、受講後の変化が、やはり凄かったのです。

言うことが違ってきたというのもありますし、その当時の会社の悩みなんかも全く変わってきたのですよね。

合氣道の方では評価されていても、当時は会社の方では…。

なかなか難しい関係性があったり、色々と大変なこともあったのですが、それが本当に変わったと思います。 


   〜 直輝くんを見守る父 〜


――ご主人が【氣道の学校】(心の学校)にご出席後、「会報が初めて全部分かるようになった」と仰った、というエピソードは、今でも語り継がれていますね!

 

そして加織さんは20093月、直輝(なおき)くん(第三子)を妊娠されている時に参加して下さいましたね。

【氣道の学校】(心の学校)による変化というのは、なかなか言葉では表現しづらいところもあると思うのですが、

敢えて表現するとどんな感じでしょう?

 

(目を閉じて感覚を味わいながら)

「全て自分は持っていて、これでいいんだ」「心を空っぽにすると、全部足りている」という感じですね。

 

毎日の子育ての中で、イライラしたり反発したりすることがあっても、それをじっくり味わってみることができて、

そうすると意外な答えが出てくることもあったりして。

表面的な出来事だけではない「子供のやりたいこと」が分かって、自然の要求ってすごいな、と学ばされます。

以前は、そこまでは振り返らなかったなぁと思います。


 

大人だけだったら淡々と過ごしていくような時間でも、

子供といると自動的に起伏があって、毎日嵐のようですし、色々な感情が湧きあがりますから、

そうした時に、本当に役に立っているなぁと思います。

 

「自然に生きる」というのは、子供は毎日やっていることなのですよね。

一見、「それはちょっと…」と思うようなことでも、子供にとっては必要なことだったりすることもあるでしょうし。


また、自分が全然完璧な親ではなかったり、良くないところがあっても、

子供はそれを糧にして生きていけるだろうし、子供が自分で書き換えていけるのだと思えるようになりました。


 

―― それはとても大きなことかもしれませんね! 

完璧にしようと思ってしまうと大変なことですものね…。

 

無理です、それは。

3人もいると、皆泣いていたりしますし。

その中で、「ごめんね、ここが一番大変だから」と一人だけ抱っこしたりする訳ですよね。

そうすると、案外他の2人で助け合っていたりもするんですけれどね…。

 


でも今は、全部完璧にしようと頑張っているお母さんは、とても多いのかもしれませんね。

 

この間も大田区の講座で行きたいものがあって、ちょうど託児があったので、直輝を預けて行ってきたのですが、

「なぜこの講座に参加したか」という自己紹介の時に、皆「託児があるからです」という人ばかりでびっくりしました。

「講座の内容は何でもいいから、とにかく少しでも子供と離れる時間が欲しかった」と。

 

保育園の父母会でも、話をしていると泣いちゃう人が凄く多いんです。

「私は週末はずっと一人で…」とか。一人でパンパンになっているお母さんが凄く多くて。

保育園も子供のためというより、お母さんの居場所探しみたいな感じになっているんですよね。

お母さんが、もっと楽になれたらいいですよね。

 


―― それは多分、とてもたくさんの方が抱えていることだと思うのですが、

加織さんがそうばかりにはなっていないのはどういう要素があるからだと思われますか?

 

私ももちろん大変になってしまうことはありますよ!

 

ただ、子供が3人いると、3人でコミュニティができているというか。

3人で楽しくご飯を食べている間にこれをやってしまおうということもできるんですよね。

本当に仲が良くて、親よりも兄弟の方が影響が大きいのではないかと思います。

 

それから、笑いがよく起るんですね。

もちろんお母さんと子供でも笑いは起るんですけど、大人と子供より子供同士の方がそういう感じがあって、子供はいつも何か楽しいことをして笑っていますし、毎日お腹の底から笑えています。

そういうことに助けられているな、と思います。



〜「逆立ちをしている時の歌(自作)」を歌いながら〜
 


それに何より、【氣道の学校】後は、毎日満ち足りられるというか…。

子供が本当にかわいいなあと思えるし、「私のところに来てくれてありがとう」と思うんです。


もちろん、以前からかわいいと思っていたのですが、

「まぁかわいい」という感情的な思いとか、仕草がかわいいとか、そういうだけじゃなく、もっとどっしり落ち着いた感じがあります。

 

よく「今が一番かわいい時期ね、もうすぐ憎たらしくなっちゃうものね」なんて言われると、

「そうか、このかわいいのは今だけなのか、来年になったらもうかわいくないのか」と思いますけれど、

そういう“過ぎていくかわいさ”だけじゃなくて、“今生きている純粋さ”がかわいいな、と思うんですよね。

 

 

―― それは、ずっと続いていくものですものね。

 

そうなんです。

たとえば由翔はもう6歳で、大きくなって男っぽくなってきたなぁと思うけれど、とてもかわいいんですよね。

この間の月曜日も、私が熱を出して寝ていたのですが、私を起こさないように小さな声で

「お母さんの風邪がよくなりますように」「お母さんの風邪が良くなりますように」って3回繰り返していたりして。

「あぁいい子だな、かわいいなあ」と思いました。

 


―― 【氣道の学校】(心の学校)のご体験はとても大きかったのですね。

 

本当にそうですね!

講座などでご一緒した方にはいつも言ってしまっていることですけど、

これから妊娠・出産を体験される方には、絶対に【氣道の学校】を受けて欲しいですね!

 

妊娠中も、お腹の中の子供と二人で受けられるので、本当にお得だと思います*

直輝は本当に【氣道の学校】を一緒に受けていたなぁ、という感じが、今も度々あるんです。

それがいつ開花するかは分からないし、まだ言葉もしゃべれないからなおのこと分からないのですが、確実に“種まき”になったのだな、と思っています。

子供が大きくなったら、一緒に受けたりするのも素敵ですよね!

多感な時期なんかにも…。

 

 *3 普段から赤ちゃんに意識を向けられているお母さん(妊婦さん)の場合は、ご自身と赤ちゃんの要求が一致していますので、
    妊娠中に受講されたいお気持ちがあれば、連日の講座であってもお受け頂けることが多いです。

 

 

【後編】に続く

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