手放すこと

父の形見の腕時計を兄に譲ることになった。

 

父が若い時に購入した腕時計で、

とても愛用していたものである。

ちょっとした行き違いから、

私が譲り受けていた。

 

その行き違いが、

ひょんなことから分かり、

それまで思いもよらなかった方向へ進んだ。

 

まるで時計に語り掛けられたかのように、

「ちょっと兄さんの所に行ってくる…」と言われたような感じで、

スムースに渡すことが出来た。

 

一ヶ月前なら違う感情が起こったと思うが、

自分でも意外なほどに抵抗が無かった。

 

父、兄、私の三人のタイミングがそろった瞬間なのだろう!

 

整体で言う「機」とは、

この様な事なのではないか…

 

「機」を生かせば全てがうまくいく。

しかし、

その「機」をとらえようと思っていると、

手のひらから滑り落ちてしまう。

「機」の妙味と、

その難しさを実感した瞬間であった。 

 

(松岡正彦)



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